« 自転車 | トップページ | 潮 »

パンツ

多分今シーズンは一度も履いていないパンツを、自転車通勤の為に引っ張り出してきて履いた。
朝足を通したら、ぽんの毛が1本付いていた。
長い、見慣れたぽんの毛だった。
ちょっと嬉しかった。

そのパンツは帰りに履く為に、畳んで持って行った。
帰りにちゃんと履いたら、裾に穴が空いていた。
ぽんが噛んで、削って短かった牙だったけれど、その牙で穴を空けたところだった。
そのときは、もう外には履いて行けないなと悲しく思ったのだが、今はちょっと愛おしい。
このパンツもいずれは捨てるときが来るんだろう。
それでも、小さなぽんの思い出を抱えたパンツをもう暫く手元に置ける、喜びを噛み締める。
もう少し、もう少しだけ…なんて思いながら。

あらゆる命のあるものは、生まれたときから死に向かっているという。
それはかのきみまろ氏も言っている。
今日読んだある資料に、「死ぬ為に生きていると言っても過言ではない」と書いてあった。
それが素直に受け入れられたら、死ぬ事に悩まずに、受け入れる事が出来るのかもしれない。
でも人は貪欲に、健康で長生きをしたいと願ってしまうのだ。
誰もがより良く生きる事を願っている。
ただ生きる事はとても簡単なことの筈なのに、より良く生きる事は何て難しいことなんだろう。
そんなことをふと思う。

|

« 自転車 | トップページ | 潮 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 自転車 | トップページ | 潮 »